すきなものばかり

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NYひとりたび Season4_1本目:SLEEP NO MORE

この旅、最初の観劇は、SLEEP NO MOREでした。
イマーシブシアターという観客参加型の演目で、会場内の100個程ある部屋で繰り広げられるお芝居を、仮面をつけ、「アノニマス(見えざる者)」として観劇する作品。会場はハイライン近くにあるThe McKittrick Hotelです。

mckittrickhotel.com

 

恥ずかしながら、この年のWOWOWトニー賞放送でV6坂本くんが行ってたのを見て知ったSleep No More。坂本くんがなんとも言えない表情で出てきたのを見て気になり、行ってきました。

会場周りは割と暗いから帰り道気をつけて!というアドバイスを、Twitterで先人たちにいただいたので、早い時間の回がある土曜に行ってきました。チケットは公式サイトで事前予約。tktsには出てないです。ドリンクや食事付きのプランもありますが、わたしは何もついていない観劇のみのチケットを購入。手数料込で132.5ドル。

 

会場に入ったら、クロークで荷物をすべて預けます。中はかなり動くので、全て預けて、どうしても持っていたいものはポケットに入れるのがベター。もしくは超ちっちゃいポシェットとか、必ず手ぶらになるように!わたしはiPhoneとハンカチだけ出してすべて預けた。クロークは有料です(たしか4ドル)

予約名を窓口で言うと渡されるのはチケット代わりのトランプのカード。このトランプのナンバー順にシアター内に向かうことになります。チケットカウンターから、シアター手前のバーまでは、かなり暗い通路を歩いて不安になった…1人だし。iPhoneのライトを頼りに進んだよ…

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バーも、耽美な雰囲気。もはやここもシアター。甘い香りと、妖艶な照明と俳優と思われる案内係。お酒飲みたい人は、いくらかの現金・カードを預けずに手元に持っていましょうー。

ドキドキしながらこのバーでしばし待機。今までの旅でいちばんドキドキしていたかもしれない。番号を呼ばれ、マスクを渡され、エレベーター内へ。そこで注意事項がアナウンスされます。必ずマスクをつけること、ケータイは使わないこと、演者には触れないこと、、、だったかな。ド緊張であまり覚えてないけど、案内係が素晴らしく妖艶だったことだけは覚えてる。

 

エレベーターを降りたら、最後まで自由。不安なので、とりあえず人の波について行くことに。演技自体は、セリフがあるわけではないので英語に困ることはないのですが、マクベスの話は理解しておいた方がいい。マリオン・コティヤールマイケル・ファスベンダーマクベスを寝落ちしながら見た程度の知識だったので、直前に「まんがで読破 マクベス」を読んで把握しておきました。*1

マクベス (まんがで読破)

マクベス (まんがで読破)

 

 

そのかいあってか、マクベスマクベス夫人・バンクォーあたりは特定できたので、だいたい彼らの誰かについていきました。駆け回ってるうちに場の雰囲気に慣れてきたので、タイプの俳優さんについていったり、人がたくさんいるところに行ったり、休憩したかったらどっかに座ったり、誰もいないところを散策したり、役者に接近して観てみたり、、と自由に過ごす余裕がでてきました。

 

ただ、本当にとんでもなくたくさん移動することになるので、汗だくになるし、足腰にくる!途中まではハイになってる感じなので大丈夫だったのですが、終盤にあまりの疲労で途中でギブアップ…後もう少しだったのですが、バーエリアに戻り、結末をちゃんと見ずに出てきてしまいました…なんで出てきてしまったんだ…帰国してからすごい後悔してる…。

見る順番はバラバラでも最後は同じシーンを見ることになるらしいので、少しでも興味ある人は最後までちゃんと見届けてきてください。わたしも次はちゃんと最後まで見届けようと思います。あと、誰かと一緒にいっても、中では無理して一緒に回らないほうが動きやすい。何組か、はぐれまいと必死に動いてる人たちがいたけれど、通路がせまいので正直、邪魔。*2あと、こんなの見た/見てない!といった、アフタートークも楽しめると思うのでぜひバラバラで巡ったほうがいいと思います。わたしも誰かといってそういうのやりたい。

 

リタイアしてしまったけれど、息遣いや体の動きをの迫力・ライブ感や、没入感はすごくて、現実なのに現実味のない、ふわふわとした、靄に包まれたような不思議な感覚に陥る空間でした。すごく不思議なんだけど、気持ちがいい。そして、各所でいろんなことが起きていて、多分その半分も見れていないと思うのでリピートしたい、という欲求が多いのもわかるし、わたしも実際ある。(とはいえ、今年の旅では行く暇がない!残念すぎる)

 

そして、昼間も思っていたのが、知識と教養の重要さ。ミュージカルもストレートプレイも、こういった新たな演目もすべて、知識と教養が合ったほうが断然楽しめる、ということ。時間のある学生時代にもっとインプットしておけばよかった。けど、いろいろなものに触れるようになった大人だからこそ思うことなのかも。今からでも遅くない!がんばろう!と思って早1年が経とうとしてるけど…。

 

少しでも気になるかた、躊躇してる方、勇気を出して行ってみてください。今までにない体験ができることを保障いたします!

 

*1:会場に行く直前までカフェで読んでた。

*2:主にカップルや女子グループがそうだった。