すきなものばかり

すきなもののことを書いてます。NY、Broadway、海外ドラマ、大作映画とか、とか。

NYでSpring Awakeningのリバイバルを観てきた

2015年末にNYのブロードウェイでミュージカルを見てきました。お気に入りの俳優・Andy Mientus(アンディ・ミエンタス)くんが、【Deaf West's Spring Awakening】 に出演していて、どうしても観たかったからです。

f:id:megmientus:20160116095819j:plain

 

オリジナルの【Spring Awakening】は、2006年に今をときめくリア・ミシェルとジョナサン・グロフ主演で開幕しトニー賞受賞。日本でも「春のめざめ」という邦題で劇団四季が上演した超有名作。

この作品を、LAのDeaf West Theaterという聴覚障害者による劇団が2015年、リバイバル上演。 アンディのパートナーでもあるMicheal Arden(マイケル・アーデン)の演出により、アメリカ式手話(ASL)と英語で演じられ、2016年1月24日まで上演。(2017年にはUSツアーにでるそう)*1

 


Deaf West's Spring Awakening on Broadway

 

アンディは、リア&ジョナグロのオリジナル版上演後のUSツアーに出演しており、今回もそのときと同じハンシェン役で出演しています。 共演には、私がアンディを知った海外ドラマ「SMASH」で共演していた クリスタ・ロドリゲス*2や、gleeでエマ先生の姪っ子を演じたアリ・ストローカー*3もいます。 

 

当初、12/25の夜公演のみ行く予定で、事前に1枚チケットを取っただけだったのですが、 いざ見たらとてつもなく気に入ってしまったので、 翌日からはtktsに通って滞在中、毎日観てきました。(合計4公演)もうね、熱が凄かったのですよ!

 

舞台が19世紀の閉鎖的な世界で、思春期の男女の性の葛藤を描いている作品、ということもあると思いますが、手話で表現されたことによって、さらに熱が帯びてるように感じられたのです。 そして、聴覚障害者のキャストたちの演技ほうが、より熱が感じられたのです。 もしかしたら、非聴覚障害者である私のナナメな感想かもしれませんが、本当にそう感じたのです。 表情と手話、その他の動きでしか彼らは表現をします。 その表情が、手話が、キラキラしたり、苦悶したりするので片時も目が離せませんでした。

  

特に、WendlaとMoritzがすごかった。この2人はメインは聴覚障害者が演じ、声を影武者のような感じで演じるキャストもいる、2人1役形式で演じられています(Voice of Wendla / Moritzという形でキャスティングされています)

 

f:id:megmientus:20160115233124j:plain

  

白い衣装がメインWendla(Sandra Mae Frank)で、手話で演技。ギター持ってるほうがVoice of Wendla(Katie Boeck)で台詞と歌を受け持ち、時に、メインWendlaと意思疎通してます。Voice of~のほうが、メインのほうの、心の声・内にいる自分として表現されている…といえば分かりやすいかな。他に2名で演じられているのは、Moritz、Ernst、Martha、Otto、Moriz父、Melchior母。MorizとErnstはWendlaのように、Voice of 自分とのやり取りが見られます。それによって彼らの心情もとても分かりやすかったです。

 

Voice of~のキャストも素晴らしい歌声を披露してくれますが、私がぐっと来たのはメインの手話で演じるキャストたち。Wendlaは純真無垢で、可憐で透明感のある演技がとても魅力的だったし、Moritzは思春期特有の葛藤と、落第に対して苦悩する様に胸を打たれました。

Moritzがメインになる曲はアップテンポが多いのですが、見事に手話で歌ってました。そう、手話で歌ってるんです。本当に歌ってるように、感情が手話で表現されてるのです。正直、観る前はこんなに感情が伝わってくるとは思っていなかったです。難しそうに感じる曲の出だしとかどうしてるのかと思ったら、公式にその様子がアップされていました。

 


How To Make A Musical For The Deaf

 

振り付けの中に合図が組み込まれているのです。手紙を渡す等、様々な仕草が合図にされていることもあれば、普通に肩や足をトントンっと叩くのも合図になっています。3回目の鑑賞から余裕ができたので、じっくり観たらその様子が良くわかりました。タイミングバッチリ。緻密に作られていますし連携しています。その様子には、最初から最後まで、開いた口がふさがらない。ディレクターとコレオグラファーのセンス、尊敬です。もちろん、キャストたちが重ねたリハと本番も。

 

そして、お気に入りのアンディ。彼はHänschenという、ゲイで、頭がよく余裕があって、他のクラスメートよりも大人びたキャラ。(でいいよね…?ヒアリング完全じゃないし、日本版も見てないから不安)ひとりで致す、My Junkのシーンはやらしくなく、コミカルで爆笑!「One Minute…!」がかわいかった。girlsたちの手とハンシェンの手、それぞれで手話をやる演出も見事!

 

f:id:megmientus:20160116100910j:plain

 

そして、Ernstとのシーンがとにかく、かわいい!アンディもErnst役のジョシュアともにビジュアルがかわいいのもあってとにかくキュンキュン。

 

f:id:megmientus:20160116100420j:plain


Voice of ErnstとHänschenがやり取りするシーンもあってこれもまた笑える。「You can't be sirious」とErnstに言うHanschenの表情ったら(思い出しニヤニヤ)!ピアノの上で2人で語らうのですが、恥らい、戸惑うErnstを終始HänschenがSっ気出しながらリード。そしてキス…これがたまらなく…色っぽく見える。ディレクターとアンディがパートナー関係というのもあり、いろいろ想像してしまって、すっごくドキドキした。そして凝視!4回ともキスシーンは凝視してしまいました…

 

f:id:megmientus:20160116100322j:plain

 

アンディ、レミゼでの箱入り感満載の無邪気なマリウスお坊ちゃまもよかったけど今回のちょっとコミカルでシリアスもあるの、とってもよかった。またファン増えるね…

ジョシュアはなかなかSDで会えなくて、最後の鑑賞日にやっと会えたのですがテンション高くずっと話してて(彼も聴覚障害者ですが、割と普通に話します)Ernstがそのまま出てきたような感じで、これは彼にとって適役だったんだろうなぁ。とにかくキュート!

 

f:id:megmientus:20160116101425j:plain

 

そして、肝心の主役のMelchiorは、非聴覚障害者のAustinが演じてますが、賢くナイーブな思春期青年を、同じくナイーブそうな(そこが日本でモテそうな)ビジュアルのAustinがやってるのがとてもツボでした。

 

f:id:megmientus:20160116101457j:plain

 

SDには、メガネをかけてポヤっとしたというか、眠たそうな感じで出てきて、物静かにボソボソしゃべるのでますますツボ!ステキな歌声をしていたのでこれからが楽しみだな~。彼は飛び抜けて手話がなめらかだったのですが、元々は手話通訳士としてこのカンパニーに入ろうとしてたようです。そりゃ、なめらかなわけだわ…。

 

f:id:megmientus:20160115235950j:plain

SDでのAustin。ひとしきりサイン終わった後、すぐ近くのデリで普通に食事してたのを見かけたけどまさかいると思わなかったからびっくり。だって劇場と同じブロックの店!


彼は今作がBWデビューだそうですが、生徒役の人たちは彼以外もほとんとがデビュー組。そういったところも、熱が感じられた理由かもしれないです。Touch meなんて、もう鳥ハダものです。(これは向こうのTV番組でやったものです)

 


Spring Awakening Cast Perform Touch Me Late Night with Seth Meyers

 

2017年にUSツアーをするそうですが、その勢いで来日公演してほしいです。もちろん、ぜひこのキャストで!生徒たちはこのキャストで来て欲しいし、きてくれたら連日通う…それくらい、このカンパニーのこの作品にどっぷりハマってしまいました…

ああ、もう一回みたいよーーー!!!来日してー!*4

 

*1:2017年10月現在その情報は全くないです。

*2:S2でカレンと仲良しだった子

*3:アーティとカップルにされそうだった車いすの子

*4:再度になりますが2017年ツアーの情報はゼロです…